2025年11月6日
生成AI
Adobe illustrator Beta版「ターンテーブル」を使ってみた!
Adobe illustrator Beta版「ターンテーブル」を使ってみた!
話題となった「ターンテーブル」機能とは?
昨年10月のAdobe MAX 2024の、あの興奮を覚えていますか?
Adobe MAX 2024 のステージで「Turntable」という言葉がスクリーンに現れ、デモが実践された時、会場がざわめいたのをYouTubeで見ていました。
Illustratorのオブジェクトがまるで手のひらの上で回転するように姿を変えたとき、まさに客席からは歓声とどよめきが沸き起こった事を覚えています。
グラフィックを“正面からだけ描くだけで、Illustratorが様々な角度からみた状態を生成してくれる!
いよいよ「360度のデザインツール」へと進化していく。Turntable(ターンテーブル)は、そんな未来の扉を開いた機能だと感じました。
その「ターンテーブル」が、illustrator Beta版に実装されています。試しに使ってみました!
一元的にすべての生成 AI 機能にアクセス
Beta版をインストールして開いてみると、ツールバーの「生成 AI 」ボタンまたはオブジェクト/生成メニューを使用して、1 か所ですべての生成 AI 機能にアクセスできるよう一元化されていることがわかります。
正直…私のスキルでは、illustratorの生成機能を効果的に活用できたことはありませんでした。少なからずクリエイティブな業務に就く方なら「ちょっと違う…」とか、「こうじゃない!」など、痒い所に手が届かない、または狙ったイメージと全然違うものを生成されてしまう事に憤りを感じることはあるのではないでしょうか。
もちろん、それもプロンプトをどう作るか、というスキルの話かもしれませんが、時間だけを浪費してしまう事もしばしば発生してしまうのが生成AIのデメリットのように感じています。
しかし、この「ターンテーブル」機能は現時点でも、既に業務に使える機能のように感じました。


制限はあれども…想像以上の生成力!
ターンテーブルのコントロールダイアログでは15度刻みで回転が可能。あと上下のチルトは45度のみ。
回転させるピッチと角度に制限はあるものの、別角度から見える姿をちゃんと生成してくれている。

ただし、色々なイラストで角度を変えてみると…
「あ、二つ折りパンフレット眺めていると思ったら、ペラを2枚持ってたのね…」とか、「横向きでは気が付かなかったけど、一つ目だったんだ!」なんて驚きもあります。
これは、イラストのタッチが特殊な場合のおこるのか、AIが「これは、二つ折りパンフじゃなくペラ2枚の表情だな」と判断しておこるのかは不明。
まあ、ベクターなので「ここまで表現してくれていたら、あとは人力で修正するけど」と思えるところまでは生成してくれています。
皆さんも、一度触ってみると面白いですよ!


